ESSAY|エッセイ

父・河崎利明 遺稿集

江戸尻取歌・・・柏木老人から聞いたもの

父・河崎利明 遺稿集「はとからすやまとりのこみ」より

牡丹に唐獅子竹に虎、虎を踏まへた和唐内、内藤様は下り藤、冨士見西行後ろ向き、剥き身蛤馬鹿柱、柱は二階から縁の下、下谷上野の山葛、桂文治は噺家で、でんでん太鼓に笙の笛、閻魔はお盆とお正月、勝頼様は武田菱、菱餅三月雛祭、祭万燈山車(だし)屋台、鯛や平目に鰤鮪、ロンドンエゲレス大港、登山駿河のお冨士山、三遍廻って煙草にしょ、正直正太夫伊勢のこと、琴や三味線笛太鼓、太閤様は関白ぢゃ、白蛇の出るのが柳島、縞の財布に五十両、五郎十郎曽我兄弟、鏡台針箱煙草盆、坊やはよい子だねんねしな、品川女郎衆は十匁、十匁の鉄砲玉、玉屋は花火の大元祖、双盤の鉦がどんちゃんちゃん、ちゃんやおっかあ金お呉れ、お暮れがすんだらお正月、お正月には宝船、宝船には七福神、神宮皇后竹之内、内田の剣菱七つ梅、松竹梅は菅原で、藁で束ねて投島田、島田金谷は大井川、可愛けりゃこそ神田から通ふ、通ふ深草白夜の情(なさけ)、酒と肴は三百ありゃままよ、ままよ三度笠横っちょにかむる、かむりたてに振る相模の女、女やもめに花が咲く、咲いた桜に何故駒繋ぐ、繋ぐ髷に大象も止まる、丸い卵も切りよで四角、角(かく)に出やせぬ窓の月、月に叢雲花に風、風に柳はわしが胸、宗盛様は火の病ひ、家内(かない)安全火の用心、用人(にん)殿様御家来衆、春藤玄番は寺子屋で、やれやれ御苦労お休みよ、三保の松原清源寺、源氏の大将伊豫の守、上方見物江戸道者、釈迦に達磨で南無阿彌陀、三田の生れは渡辺で、屁でもかぎやれ糞くらへ、頼光様は囃すがお好き、鋤に掛矢に鎌に鍬、慈姑は一つで十六文、紋は九つ九曜星、欲しい欲しいが慾の道、短か袴に長大小、正ちゃんひょっとこ般若面、めん鳥おん鳥鳩ぽっぽ、ぽっぽがふくれりゃお金持、(以下略)

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父・河崎利明 遺稿集「はとからすやまとりのこみ」

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