過去の公演開催情報[Archives]
2015年5月2日
樋口一葉お誕生日公演「われから」
樋口一葉お誕生日公演 WAREKARA「われから」
会場:千代田区立内幸町ホール PM14:00~
二代に渡っての魔性の女の業を描いた、なかなか面白いストーリーです。
わかりにくいと言われる文語体ですが、そこはいつもの私たちの舞台。
今回も雑談をまじえながら、楽しく、わかりやすくお送りしました。
新内剛士さんの新内節からも、せつなく、その時代の匂いが伝わってきました。
千代田区立内幸町ホールの館長さんから「一葉のお誕生日に朗読しませんか?」とお声をかけていただいたのが、一昨年。
一葉生誕の地に建てられている、内幸町ホールでは、毎年一葉ゆかりの公演を
主催しています。松尾智昭さんと私と2人で「掛合い朗読」という方法で毎年1月に朗読公演を行っていましたが、ホールの皆さんがこのスタイルを気に入ってくださったのです。
「掛け合い朗読」は、モグラたたきのように2人が言葉を掛け合って行く、私たち独特の手法です。
コミカルな語り口の中に、歌あり即興の効果音あり、笑いあり。しかし樋口一葉の美しい文体は、その手法ではちょっと難しいと思いました。
でも2人でやることで、もしかしたら一人で読むのとは違った世界が作れるかもしれない…と考え、お引き受けすることにしました。
「たけくらべ」を2人で、「十三夜」と「わかれ道」はそれぞれが一人芝居の形で。
新内節の新内剛士さんという素敵な共演者も加わり、名作勢揃いの公演となりました。すると今度は「ぜひこのスタイルで毎年…」とのお言葉。
1回きりだと思ったので3作品を頑張ってしまったけれど、次はそうはいきません。
2年目は「にごりえ」をじっくりと3人の朗読でとりあげました。
さて、3年目。次はどうしようと考えて、大きな壁に当たりました。
一葉の小説は、有名な作品を除くと朗読するには大変難しい文章ばかりなのです。朗読会などで全く取り上げられていない理由がわかりました。
でも、「ここでくじけてはならない」と、松尾さんと2人で悪戦苦闘。そうしていくうちに、2人でやるからこそ、立体的にしていくことが出来ることに気づきました。わかりにくいところは、おしゃべりでつなげばいい!そうして稽古しているうちに、「われから」の世界が、俄然面白くなってきました。
「よし、これならいける!」思った以上に、会場からのお客様の反応が伝わってきて、「いままでで一番面白かった」という方も多く、ホッといたしました。
また、新たなスケルツォの試みが、ひとつ実を結びました。最後にアンコールにお応えして、新内剛士さんが「明烏」を語り新内の余韻に包まれて帰路についていただきました。
今回は満席でお断りした方も多く、来年は2回、5月1日(日)、2日(月)の昼に公演いたします。
フライヤー 表面[クリックで拡大]
フライヤー 裏面[クリックで拡大]
公演の様子
2015年4月11日
朗読で味わう文学「円地文子」
場所:目白台図書館
「菊車」朗読 田中泰子
「化性」朗読 河崎早春
歌舞伎役者の妻を主人公に、静かに火花を散らす、女の内面を描いた、いかにもストーリーテラーの円地文子らしい作品を読ませていただきました。
ぜひ、いつか再演したいと思います。
2015年3月8日
箏と朗読による宮城道雄の世界
チャリティ朗読会「箏と朗読による宮城道雄の世界」
場所:赤坂区民センターホール
主催:NPO日本朗読文化協会
出演:生田流箏曲 学術博士 安藤政輝 ほか
NPO日本朗読文化協会 講師
「春の海」の作曲者で知られる宮城道雄は、子供の時に失明しましたが、独特の音楽感覚を持って素晴らしい曲を次々に生み出しています。
彼の残した珠玉のエッセイの朗読と、箏の演奏で、宮城道雄の世界を堪能していただきました。
2015年2月7日
林芙美子「晩菊」
場所:カフェ・セピア
かつて美貌でもてはやされた芸者、きんが、老年になって昔の男と再会。静かな中に、鬼気迫る男と女の心理バトル。
成瀬巳喜男の映画にもなった「晩菊」は、女性の作家ならではの視線で、男女の心理を滑稽なまでにえぐり出した作品です。杉井和子先生による文学のお話しに合わせて、朗読いたしました。
「河崎さん、そこはこう解釈すると、どんな読みになるかしら」
という先生の注文に合わせて、朗読も千変万化。
会場の皆さんからも、質問やご意見が飛び交い、あっという間の二時間でした。
※以下のアーカイブは、まだ全てのスタンバイが完了していませんが、随時追加掲載していますので今暫くお待ちください。
現状、2013年分までの公開ができています。(インデックスは全てご覧頂けます)
これまでの公演[アーカイブス]
※各項目をクリックするとウインドウが開きます。
2023年の公演
2022年の公演
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■11/2 - 7
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2013年の公演
■05/02
■01/12
2012年の公演
■11/16〜25
アリストパネス・カンパニー「救世軍バーバラ少佐」
■09/15
八重洲朗読会
■08/02〜03
怪談の夕べ
■03/30〜04/03
きなせ企画No.32「終の檻」(ついのおり)
■02/18
NPO日本朗読文化協会 朗読教室講師全員によるチャリティ朗読会
■01/07
耳よりな…朗読会2
2011年の公演
■11/18〜27
アリストパネス・カンパニー「大逆の影」
■09/13〜18
第33回 「シアターX名作劇場」
■06/25
八重洲朗読会
■04/04〜07
A.T.ラボ 「楽屋」
2010年の公演
■12/01
耳よりな…朗読会
■10/01
実篤を聴く part.10
■09/21
第56回 『八重洲朗読会』
■08/31〜09/05
第31回 『シアターX名作劇場』
■03/26〜28
ひめち
2009年の公演
■11/20〜22
市民絶叫センター行き + 短編
■09/12〜21
夕暮れ物語り
音の綴れ織り
■07/02
第7回 『朗読の日
■06/20
■04/21
八重洲朗読会
■04/19
川崎洋 子供の心を聞く
■03/25〜04/05
禿げ頭な歌姫
■02/10〜15
おたまじゃくしに魅せられて・・・
2008年の公演
■11/13〜17
きなせ企画「とりあえずの死」作・演出 藤田傳
■07/23〜08/03
アクターズスタジオ櫻会 第30回公演 イプセン「ヘッダ・ガーブレル」
■06/22
銀座博品館劇場「朗読の日」
■03/26〜04/06
アクターズスタジオ櫻会 第29回公演「おまえにも罪がある」
■01/23〜25
第26回 シアターX名作劇場
2007年の公演
■11/21〜12/02
アクターズスタジオ櫻会 第28回公演「蝶の道行」
■08/07〜12
第25回 シアターX名作劇場
■06/15〜17
第5回「朗読の日」NPO日本朗読文化協会主催
■05/28
第2回 2人の爺ィさんと2人の別嬪さん朗読会
■02/23〜25
平石耕一「二月のディナー」
2006年の公演
■03/25
八重洲朗読会
■10/01
実篤を聴く part.10
■03/18
朗読会「実篤を聴く」 Part5
■03/15〜26
ギィ・フォワシィ演劇コンクール
■02/24
表参道 おしゃべり美人の会 Vol.1
■02/19
翔びたつ文士村 第六回 文化の森文学館
■01/31〜02/05
第22回 シアターΧ名作劇場
2005年の公演
■12/09〜19
平石耕一「熱り」(再演 東京、韓国、金沢公演)
■09/15
朗読「2人の爺ぃさんと2人の別嬪さんの会」
■06/19
第3回「朗読の日」万華鏡
■04/20
愛地球博にて「アンデルセン朗読」
2004年の公演
■10/27〜11/14
ギイ・フォワシィ第69回公演「湾岸から遠く離れて」
■07/13〜18
第19回 シアターX名作劇場「波止場の風」
■06/19
NPO日本朗読文化協会 第2回「朗読の日」
■06/16〜20
平石耕一事務所代 4回公演「熱り」
■04/10
童話の森アフタヌーンコンサート
■02/15
ギイ・フォワシィ演劇コンクール最優秀賞「ストレス解消センター行き」
■02/08
朗読会 「実篤を聴く」
■01/13〜18
第18回 シアターX名作劇場「俳諧亭句楽の死」
2003年の公演
■11/01
声のことば リサイタル
■10/04
三木露風 若き詩人の頃
■10/11
三木露風 三鷹での後半生
■10/10
朗読&音楽の世界
■07/11
ふしぎ 不思議
■06/19
博品館劇場「朗読週間1」NPO法人日本朗読文化協会設立記念
■05/29〜06/01
東京ファールチップ 第15回公演「ヨコワケリフォーム」
■01/15〜22
第16回 シアターX名作劇場 「おふくろ」
■01/11
JAZZ amp 大人のお伽噺
2001〜2002年の公演
■02/09/07
朗読の窓「驢馬の耳」 第2回公演
■02/07/25
宮前ロビーコンサート
■02/07/20
猫 ねこ NEKO
■02/06/26〜07/01
東京スウィカ水無月公演「カナリア放送局」
■02/06/17
第13回 「朗読市場」
■02/03/16
朗読会 「実篤を聴く~人生論と詩から」
■02/02/23
驢馬の耳 「大人のための童話館」
■02/01/08〜13
第14回 シアターX名作劇場
■01/11/03
朗読の窓 「驢馬の耳」 第1回公演